金型洗浄用ショットブラストとその驚くべき応用

ゴム.樹脂用金型の洗浄には、アルカリ洗浄、ガラスメディアでのショットブラスト、ドライアイスのショットブラスト、また洗浄ゴムでの洗浄と大きく4つの方法があった。それぞれ次のような特徴を兼ね備えているが、ここで紹介する特殊プラスチックでのショットブラストは、特にガラスメディアの欠点を改善しゴム.樹脂用金型の洗浄において主流の方法になりつつある。

方法 長所 短所
アルカリ洗浄 汚れがよく落ちる。 廃液の問題がある。
金型をと取り外さなければならない。
ガラスメディアのショットブラスト 汚れがよく落ちる。
ランニングコストが安い。
金型の表面を削ってしまう。
ドライアイスのショットブラスト 製造現場で洗浄できる。 汚れが十分に落ちない。
音がうるさい。
ランニングコストがかかる。
洗浄ゴム 製造現場で洗浄できる。 汚れが十分に落ちない。

特殊プラスチックメディアは、上記のガラスメディアの欠点と言われている金型の表面を傷める事なく、金型を洗浄できる。これは、熱硬化型樹脂の種類と粒子径の選択による。

グレード モース硬度 耐磨耗性 比重 耐熱性 主用途 粒度
サンブラストH 3.5 良好 1.5 ゴム金型.シボ金型の洗浄 50 #32−60
70 #60−90
100#90−120
サンブラストL 3.0 良好 1.5 ゴム金型.シボ金型の洗浄 50 #32−60
70 #60−90
100#90−120


最近ショットブラストの新しい用途が開発された。上記は汚れた金型の洗浄に用いる用途であるが、新しい用途は逆にまだ汚れていない新しい金型にショットし、その表面状態をミクロ的に平滑にすることによって、金型汚れを防ぐ方法である。 WPC処理と呼ばれているもので、通常ネジやナットの表面にショットすることによって、その耐久性や寿命が数倍改善される技術を金型に応用したものである。簡単に説明すると、金属成品の表面に、成品硬度と同等以上の硬度を有する40−200ミクロンのショットを噴射速度100m/sec以上で噴射し、表面付近の温度をA3変態点以上に上昇させる事を特徴とする金属成品の表面加工熱処理法である(不二製作所/不二機販)。ノウハウに関連するため、詳しくはお問合せいただきたい。