ブチルゴムによるオレフィン系樹脂の改質

PPやPEのオレフィン系樹脂をタイヤのインナーライナーに使用されている特殊合成ゴム、ブチルゴムで改質した場合、次のような特性を付与します。

  • PPでは特に低温での衝撃強さが改良されます。
  • PEでは衝撃強さ、引裂き強さ、ガス不透過性が改良されます。

下記にそのデータを記載します。
(使用ブチルゴムは不飽和度:0.7%、 ムーニー粘度(ML1+8、100度):46です。 

PPにブチルゴム10部添加した場合

項目 配合1 配合2
ポリプロピレン
 (中程度フロー)
100 90
ブチルゴム 10
フローレイト
(g/10分)
4.57 3.82
引張り強さ
(MPa)
25.0 21.2
フレックスモジュラス
(MPa)
680 590
アイゾット衝撃試験
(N.m/m)
25度(ノッチ付き)
−30度(ノッチなし)
ー40度(ノッチなし)


60
640
460


490
1120
750
*ブチルゴムを添加する事により、流れ特性、引張り強さは落ちるものの衝撃特性(特に低温下)は改善されます。


HDPE フィルムにブチルゴム20部およびEPR20部を添加した場合

項目 配合1 配合2 配合3
HDPE 100 80 80
ブチルゴム 20
EPR 20
衝撃強さ (g)
(ダートドロップF50)
155 500 265
引裂き強さ(g/mill)
流れ方向
横断方向

18
45

60
165

38
340
酸素透過率
(cm3/100 インチ2/24時間)
60 42 100
熱融着性(g/インチ) 5500 4500 2950
*ブチルゴムおよびEPRを添加する事により、熱融着性は落ちるものの、衝撃強さ、引裂き強さは改善されます。またブチルゴムではブチルゴムの特徴である空気の不透過性が改善されます。

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